――昨夜。
俺たちはあの後、
これでもか、ってくらいに抱き合った。
今まで会えなかった時間を取り戻すみたいに。
お互いの存在を確かめ合うみたいに…
数えきれないくらいキスを交わして。
何度も何度も身体を重ねた。
もう、
わずかな隙間すら許さないくらいに。
心も身体も密着させて。
距離はずっとゼロだった。
特に、みさきは…
俺をはるかに上回る、“好き”の大放出?
合間合間。
少しでも身体が離れると、すぐに俺を引き寄せて。
常に“ゼロ”を保っていたのはみさきのほう。
数時間前まで病院にいて、
あんなに弱りきっていたなんて…信じられないくらいだった。
呼吸も忘れるほど、夢中でお互いを求め合って。
これまでのことを考えたら確かに“夢みたいな”時間だったかもしれない。
未だに余韻はばっちり残っているし、
その“証拠”だって……
みさきをこの腕に抱く。
そんな日がまた来るなんて。
ホント、俺だって
信じられないくらい幸せだよ――