「………へっ?」
今度は何?
みさきを見れば、布団から少しだけ顔を覗かせて。
俺を上目に見つめながら、申し訳なさそうに…
「…ごめんね。私…」
「えっ?」
「よく覚えてないけど…
航くんがイヤならもうしないから…」
……はっ?
なんで、またそこで涙ぐむかなぁ?
確かに全部、真実だけど?
俺はただ、からかうつもりで言ったのに…
みさきは真面目に受け取ってしまったみたいだ。
……まったく。
「イヤじゃないよ?」
みさきの顔を覆う布団を剥がして、両手で頬を包み込むように触れながら。
「俺は全然イヤじゃない。
むしろ、あのくらいのほうがいい…かな。」
俺はみさきの瞳を覗き込んだ
「なんかこう、全身で俺を求めてくれてるんだなぁ…って嬉しかった。」
「え?」
「できれば今後はずっとあんな感じで…」
「……っ!」
俺の言葉に、カァッと赤くなったものの…
「……努力、する。」
顔を真っ赤にさせながら、みさきは小さく呟いた。