「へっ…?」



今、何て……?



「こんなとこで寝てるくらいなら、“彼女”に会いに行って来なさいよ。」


「は…?」


「いいわねぇ。“若い”って。若さゆえの悩みよねぇ。」



楽しそうに言ってるけど…



「な…なんで、知って…」


「だって、最近明らかに様子が変だし…あの騒がしいお友達が言ってたけど?」


「友達…?あ!悟っ」



アイツ…
いつの間に?


って言うか、
そこは触れちゃいけないでしょ?


そりゃ、おばちゃんは、俺にとって“第二の母”とも言える存在だけど…

仮にも“教師”でしょ?



「…情けない顔しちゃって。」



唖然として立ち尽くす俺に、おばちゃんは言った。



「そりゃ、あんなに素敵な彼女にフラれたんじゃ仕方ないのかもしれないけど…」


「別に、フラれたわけじゃ…」


「いつまでも落ち込んでても仕方ないでしょう。」



ポン、と俺に“利用記録”を渡して。



「“女の子”は、彼女1人じゃないわよ?」



悟と同じようなことを言った。