「……はっ?」



またしても悟のむちゃくちゃ発言。



「先輩も、さすがに嫌になったんじゃないの?」


「……?」


「いくら夏休みだからって、連日連夜はキツイだろ。さすがに。」



うんうん、と。
1人でしみじみ頷く悟。



「お前なぁ…」



反論しかけて、気づく。


それも微妙に当たって…ないか?


だって、俺は…


自分の感情に任せて、嫌がるみさきを無理矢理…



「会いに行けよ。」



黙り込んだ俺に、真面目な顔で、一言。

悟は言った。



「会いに行って、ちゃんと話して来い。」


「え…?」


「そんで、謝れ。」



“どうせ、悪いのはお前のほうなんだろ?”

悟の言葉に、胸が詰まる。


それは、確かに…



「俺もさぁ、こういうの、いい加減イヤなんだよね。」



さっきまでとは一転。

いつもの調子に戻ると、



「なんか、こう…
傍で辛気臭い顔されてるとテンション下がるっつーか」



ちらっと俺を見て、にっと笑った。



「早く仲直りして、
あの、ウザイくらいの“幸せオーラ”振りまいてくれよ。」