…うっわぁ。
何コレ?何なの?
なんかもう、すごく…
「え?航く…っ!!」
立っていたみさきをベットへと連れ戻して。
そのまま、唇を重ねて。
崩れるように倒れ込んだ。
「ゃ…ぁっ…」
みさきから漏れる甘い吐息。
触れ合って。
触れ合って。
身体中でお互いを感じた。
「やっ…隣に先輩が「黙って。」
さっきの言葉も。
今、部屋中に響いている、この音も。声も。
「…聞かせてやればいいんだ。」
そして、思い知ればいい。
少し離れただけで、
俺たちの想いはこんなに深まるんだ、って。
みさきには俺しかいなくて。
俺にはみさきしかいない。
だから、
早く、その想いを断ち切って?
そして、
俺に平穏な生活を返して?
アンタのことを、
これ以上憎まなくてもすむように―――
「…ねえ、航くん?」
「んー?」
「航くんは、やっぱり……ううん。何でもない。」