「…これ以上は、ダメ。」
すっかり乱れた呼吸と
乱れ始めている衣服。
赤く潤んだ瞳と
紅く色づいた首筋と胸元。
俺を見上げるみさきと、
みさきを見下ろす俺。
気づけば、
ばっちり“そういう”体勢になっていて。
「今はやめよう?おばさんもいるし…」
やんわり言って、みさきは俺の身体を押し返そうとするけど…
「大丈夫。どうせ、すぐに出かけるんだから。」
その手を押し退けて、
俺は、露になっている白い肌へと顔を寄せて行く。
「航くんっ」
抵抗しても、無理。
この状況でやめられるほど、俺はできた人間じゃないから。
「ゃっ…」
白くて柔い。
甘い肌に、次々と浮かび上がる俺の刻印。
前のはとっくに消えちゃってるだろうから。
ちゃんと刻んでおかないとね。
「ちょっ…ダメだっ…」
みんなに…いや。
アイツにちゃんと思い知らせてやるんだ。
“俺のものだ”って…
「航?みさきちゃーん?
ふたりとも食べないの?」