「…会いたかった。」



みさきを部屋に入れて。

ドアを閉めると同時に、

俺はその身体をぎゅっと抱きしめた。



柔らかい感触と
心地よい体温。

何より、いつもの甘い香りがいっぱいに広がって…


やっと、みさきが“ここにいる”んだと実感できた。



「もう…死ぬかと思った。」



安心して、思わず呟けば、



「大げさだよ。」



くすっと笑いながらも、みさきは俺の背中に腕を回して。



「私も…会いたかった。」



俺の胸に顔を埋めながら、この上なく可愛い言葉を言い放った。



「……っ」



これはヤバイ。


恥ずかしかったのか、

みさきはさらにぎゅっと、顔を隠すように抱きついてきたけど…



「やっ…」



その身体を一旦引き離して。

みさきの顔を無理矢理持ち上げて…



「ちょっ…航く…」



潤んだ瞳と目が合ったところで、ゆっくりと顔を近づけていった。



「あ…」