「……ハイ、完了。」



俺の部屋に移動して。

本当にドライヤーで髪を乾かし始めたみさき。



てっきり、“リビングで”を断る口実だと思ってたのに…



「だって…気になってたんだもん。」



みさきは言った。



「航くん、そういうとこ無頓着って言うか…そのままクーラーの中で寝ちゃったりするでしょ?」



体にも髪にもよくないんだよ?なんて。

なんで今?って感じだけど…



「それに、私も…
濡れた髪だと冷たくて…」



ぽろっと。
みさきの口から出た言葉。


たぶん、他の人が聞いたらたいしたことじゃないんだろうけど…



「気になって集中できない…って、ちょっ…航くん?!」



ひょいと。
みさきの身体を抱き上げて。

ベットの上へ運ばせてもらった。


そして…



「さっきのつづきからでいい?」



ゆっくりと、その身体を倒していく。



「え?ちょっ…」


「それとも、やっぱり最初のキスからがいい?」


「や…私、夕飯の準備が…」


「大丈夫。後でいいから。」


「そういうわけには…あっ」




まずは、これから。