一瞬、新島の言葉が
分からなかった。
今まで恐れられていたあたしが
クラスで1番人気の
新島に...
「お前と一緒にいたい」って...。
「それ、本気で言ってるの?」
「本気に決まってんだろ」
これって、告白?
あたし、どうすればいいの?
「居ちゃ駄目なのか?」
「そう、じゃないけど...」
「それじゃ、一緒に居てくれよ」
新島に話しかけられるたび
心拍数が上がる。
それ=好きってことでしょ?
でも、もし新島と一緒にいたら
新島もあたしと同じく
軽蔑される...
それを考えると...
そのとき、頭に新島の言葉が
流れてきた。
「...ごめん」
「え...」
「今はわかんないや」
そう言って握られていた手を
振り払って
走って逃げた。
気になってる、彼から___