あたしの悲しみなんて
誰もわかんないよ。



てか、分かってくれないよ...。



そうずっと思ってた。



なのに、あたしの目の前にいる
新島は



真剣に聞いてきた。




「なんで、悲しんでんだよ」

「・・・」



なんであたしの悲しみ分かるの?



そう思った。




「顔に出てるから」

「...え?」

「お前が1人でいるとき
 悲しい顔してるから」



あたし、そんな顔してるんだ...。


「あたし、悲しい顔してるんだ」

「自分で気づいてねぇの?」

「うん(笑」

「以外に鈍感なんだな(笑」


新島と話すと
案外笑顔になれる。





不思議とね。