あたしはちょっとだけ
赤くなってしまった。


「やっぱり」

「...本当は、言うつもり
 なかった」


この言葉は本当だよ?


でもあたしの
人間が嫌いっていう



本能があんなこと...



「わかってる」


新島は
土手に座った。



そんな彼に
あたしは聞いてはいけないことを



つい、聞いてしまった。




「ねぇ、あんたのさ
 心、なんで真っ暗なの?」


「・・・」


驚いたように
こっちを向いた。