「・・・だから、なに!」


「送ってくって」

「いい」


言葉を振り払うように
すぐ返事を返した。



誰もいない
夕方の土手。


川の流れる音しかしない道を
あいつと2人で歩く。


結構距離を置いて。



すっごく気まずい雰囲気だけど。



あたしはこの雰囲気に耐え切れず
つい聞いてしまった。



「ねぇ」




「ん?」




「聞きたいんだけど。

 あんたって彼女、出来たんでしょ?」