「忘れたんだ」

「てか、初めて会ったばっかだけど」


昨日初めて会って
ちょっと話しただけなのに


いきなり、なに?


「...まぁいいや」


はぁ?なんだそりゃ!


飽きれた感じに
立っていたら


新島くんが
あたしに近寄ってきた。


「な、なによ」


どんどん後に下がっていたら
壁にぶつかった。


顔がだんだん近づく。


「俺、滝沢さんのこと
 知ってるんだけど」


そう言って
キスをしようとした。


「ヤダ!!」


彼をおもいっきり
押し倒して


屋上を飛び出した。