耳元でささやかれたとき


胸がきゅんとした。



すごく恥ずかしい気持ちになった。



ボーっとしていたら
チャイムが鳴ってしまった。



あたしは急いで
教室に戻る。



授業が始まって
皆静かに話を聞いていた。



授業を受ける気がまったくない
あたしは、外ばっかり見ていた。



そのとき。


『滝沢さん』



頭にあたしを呼ぶ声が
聞こえた。


しかも、呼んだのは


新島くんだった。