自分のことを話すのは
めったにない。


でも、今日のは
どうしても話さないと


いけない気がした。


だから、あたしは
転校生にすべてを話した。



話すと絶対引かれる。


なのに、転校生は
ずっとあたしの話を聞いてくれた。



話してる間
不安がなかった。



「こんな能力持ってて
 辛くないのか?」


「辛いって思うときはある。
 でも、もう慣れたし」


「このこと、誰かにはなした?」


声に出さず
首を横に振った。


こんなこと話して
この人も変に思ってるはずだよね。


ってずっと思ってた。