キィ...。


大きな重いドアを開けた。



あたしが向かった先は
誰もいない、学校の屋上。



本当に1人になりたいときに
よく来る場所。



青空が澄み渡っていて
海辺の学校だから



潮風がとっても気持ちぃ。
このときだけは



普通の女の子になれるのに。
どうしても、皆と話せない。




この能力さえなければ
友達が出来たのかも。




1人になると
こればかりを考える。