「2010年12月23日…」

「へ????」

あたしの真後ろから男子の声がした。

あたしはビックリして振返った。

「1日早く来ちゃったなぁ」

腕時計らしき物を見ながら、
やっちまった~と頭を抱える男子。

見た感じ、あたしより年下??

「まぁ いっか!!」

男子はそう言って、しゃがんだ。

「はじめまして、僕の名前は
 凪良(なぎら)です。」

あたしの目を真っ直ぐ見て、自己紹介…

「…は???」

あたしは何が何だかわからず、
その凪良と名乗る男子を見つめる。

「僕は、2210年からやって来ました。
 僕は、西脇茜の運命を変えに来ました。」

「………………はい???」

あたしは今見た、夢で頭が
おかしくなったんだろうか?

「…だから~!!!!!!! 
 僕、君のね??
 将来を変えるために、わざわざ 
 2210年から来てやったのぉ!!!!」

不満気味にあたしを睨む男子。

「…え??  
 マジであたし、おかしくなった!?!??!?!」

あたしは一人、頭を抱える。

「だ~か~ら~!!!!!!!!!!
 君はおかしくない!!!!
 これは現実だってぇ~!!!!!!!!!!」

男子はあたしの手を持って、頭から離す。

「僕はね…未来から来たんだぁ!!!!」

にっこりと笑う男子。

可愛い…

……って、そういう問題じゃなくて!!?

「ええぇぇ!?!?!?!?」

みみみみ未来????

「2210年??? えっ??!」

何で??

え???!!