栗田くんの泣き叫ぶ声が
あたしに突き刺さる。
(ど…どうなってんの……???)
あたしは息が苦しくなるくらい、
凄い衝撃を受けた。
『あの女を取り押さえろ!!!!!』
誰かの声がする方を見る。
銃を片手に立ちすくむ金髪の女。
『来ないでっ!!!!!!』
パンッ―――――――
天井に銃を一発乱射。
シンとする教会。
『圭が…悪いんだからね??』
金髪女は泣きながら訴える。
『圭が…今になって、その女のこと、
好きとか言うからなんだよ??』
『…芽緒』
栗田くんは血まみれのあたしを
抱きかかえて芽緒という女を睨む。
『5年間、付き合ってきて
急にふられた女の気持ち、
考えてよ…?』
『芽緒……』
『もう…許さないんだからっ』
『め…』
『さようなら、圭』
ダンッ―――――――――――
栗田くんが撃たれた。
「やめて!!!!!!!!!!!」
あたしは自分の声で目が覚めた。
見渡すと、プラタナスの木の下。
「はぁ…はぁ……」
今の…何……???!??!!?
あたしは強い衝撃を受けてしまい、
立ち上がれない。
ねぇ…夢??
何なの???!?!?