翔太side


「やっぱり、歩くのは辛いっぽいな」


「いや、いける」

転んだばっかりなのに、また歩こうとしてる雪浦。
せっかく俺が起こしてやったのに…馬鹿な奴。


「無理なモンは無理だ。ほら、掴まれ」

俺が手を貸してやろうとすると、

「いらんわ。自分で歩く」
と言ってヨタヨタと歩いていく。

はぁ…ホント馬鹿。


そう思いながら、雪浦についていった。