「助けて…」

そう言って手を伸ばした。

「はあ??」

すると翔太はニヤッと笑い、

「それが人にモノを頼む態度かよ?」

「はっ?!」


なにコイツ…ふざけてんのかぁ?!


「助けてください…だろ?」

「…………」


死ねばいいのに…。
改めてそう思った自分。


「助けてください…」

「なに?もっと大きく言わなきゃ聞こえねえよ〜」

「助けてください!!」


言ってやった。めちゃくちゃ大きく言ってやったよ。

「まぁ、ギリギリ合格かな」

ぐ…ムカつく…っ!


そして、翔太はあたしの手を引っ張り、起こしてくれた。