「痛いか?」

硬直状態のあたしに翔太が言った。


「…はっ、ぜーんぜん♪」

ベッドの横の靴を履きながらそう言った。

うう…なんで嘘ついたんだろ…

「そうか。じゃあ行くぞ」

そのまま翔太はスタスタと保健室を出ていってしまった。

「あっ、待って!」

あたしは翔太を追いかけて走った。
でも、もちろん…

バタッ
「ぐぇっ!」

はい転倒。


「いた…いたいぃ…」

それは傷も転んだ衝撃も…


「お前バカだろ…」


翔太がもどってきて一言。

うるせえなぁ…