有紀先輩は、
あきらかにあの黒木先輩の顔みて手が震えている。





そして、有紀先輩はゆっくりと黒木先輩に言う。


彼は有紀先輩をみて睨む。




『実は…惹こうとしたんだ』




"惹く"という言葉に黒木先輩は、
顔が変わった。



あの、屋上のとき以来だ。



あんな顔。


そして、彼は有紀先輩に冷たく言ってきた。



彼は、有紀先輩を睨むように見て




―…。





『俺に、惹かせるということするな』






そんなことを言うと。



空っぽになった、お皿をもってあたしたちのとこから消えた。





胸が苦しかった―。