『あたし、毎日言ったって断れるしぃ…!
それなのに、どうしてあんたはいいのよっ!』
彼女はあたしの目を強く見ながら涙を流した。
あたしはなんだか言えなくなってしまった。
―それは、
”好き”という気持ちが一緒だったから。
きっと、あたしが会えるって言ったから、
ムカついたんだよね。
そんなの、分かってるなんていえない。
あたしがいうことじゃない。
「あたし…」
あたしは、言いたかった言葉を言いかけようとしたとき、あの彼女はあたしを見て目で訴えた。
”もう、アンタなんか、嫌い”
と言うような目であたしを強く睨む。
あたしは怖くない。
だって、好きだから。
ただ、それだけ向かって頑張ってる。
そんな彼女の気持ちも知らずにあたしは言ってしまった。