そんなこと思っていると、
お姉ちゃんはあたしをみてにこっと微笑んであたしに言った。
『ひぃ、誰か探してんの?』
お姉ちゃんは、心配してるみたいで言う。
あたしは戸惑いを隠せない。
だって、お姉ちゃんには言ってない。
―先輩が、好き―
なんて事言ってないから、
あたしは何を答えようか迷う。
お姉ちゃんはあたしが無いも言わないで動揺しているあたしに
首をかしげる、お姉ちゃん。
どうしよっ!なんて…言えばっ!
と焦っていたとき、風がこちらに来る。
まさに、誰かが来た。
『あっ!姫乃ちゃんっ?!』
それは、あたしが探していた、
有紀先輩があたしのことを見てこちらへ来た。
お姉ちゃんは、
何の関係なのかも分からずあたしを見ている。
その目は…あの怖くて恐ろしい顔。