ガヤガヤ騒がしい中で、紛れながらも学校へ着いた。
「うわぁ~!姉ちゃんの学校相当すごいんだね!」
思わず綺麗な学校に目をきらきら輝かせながらじーっ見渡す。
『もう、ひぃは何でも興奮する不思議な子なんだから…』
くしゃくしゃと頭を撫でるお姉ちゃん。
だって…!
こんな綺麗だし…まるで夢でも見ているみたいな学校だからしょうがないじゃん!
お姉ちゃんったら分かってないんだからぁ!
「お姉ちゃんにはわかんないだよーだぁっ!」
ブスっとした顔をして門をくぐり抜けるあたし。
『はいはい…っ』
それを見て呆れたまま口元を上げてあたしについていく。
下駄箱でも、あたしはぷんぷんしながら上履きを履く。
その時なんかボソボソと聞こえてきた。
『お前、やめろよ』
『だって…!!』
『なんだよ?俺達付き合ってないのに言うなよ!このバカ…』
すると廊下辺りから
少し喧嘩で騒いでいる男と女の声がかすかにあたしの耳に聞こえた。
……なんの?喧嘩?
そんなことでぼっーと突っ立ってると。