放課後になって

皆が一斉に、教室を出る。



そんなザワザワ騒がしい中、お姉ちゃんがあたしの教室にきた。



お姉ちゃんは席に座ってあたしをじっー見てきた。



こんな時に、なんか話があったのかな?



ワクワクしながらお姉ちゃんを見ると、皺を寄せてあたしに言ってきた。




『ひぃ、どういうこと?』


だが、こんな言葉を訊ねられてあたしは目を丸くする。


えっ?



「…え?」


ボソッと心に呟いていたのを声に出した。



しゅーんと悲しい顔をしていていまいち状況が掴めないあたし。



今日は…なんか違う。


いつものお姉ちゃんじゃない…。


お姉ちゃんの何を訊ねてるのか分からないままじーっ眺めていた。


すると、溜息をついて話し始めた。


『わかんないけど、あの雄大君があたしにっ、ごめんって言ってきたの!』


えぇええええええっ?!