あれから泣いてしまい、先生とみんなはびっくりしていて先生は

”保健室にいきなさい”


と言って今、舞と保健室に至る。


けれど、目がそうとう赤くなっていて涙の顔はひどい顔になっていた。


『平気なのっ?』


舞は、あたしのこと心配しながらも言う。


「…ごめんね、ありがとう」


あたしは素直に”うん”と頷いた。


『そんなことないよ』


舞はにこっと笑って言った。



あたしは涙の顔を水で洗って保健室をでた後、突如口が開いた。


『あのさ…聞いていい?』

舞はあたしに訊ねる。


「うん…」


あたしは頷く。


なんだろ…?


ボソッと心で呟きながらもあたしは聞くことにした。




『姫乃、黒木先輩のこと好き?』


舞の唐突な言葉にあたしは戸惑いを隠せない。



あたしはもう素直でいったほうがいいのかなと思ってしまった自分は



幸樹君の言葉を噛み締めながら―…



「好きかもしれない…」


そう答えた。

あたしわかんないけど。


幸樹君の言葉に納得する自分がいた。



それでもって、恋だと思った。


だから…おもった。


好きかもしれないって。