『姫乃、もしかして黒木先輩のこと考えてる?』
舞はニヤニヤ楽しそうに口元を緩んで、あたしを眺める。
「…えっ…」
あたしは舞の言葉に顔は、ほっとり熱くて。
どうして…。
どうして、あたし黒木先輩のこと考えちゃってんの?
あたしは舞の言葉にはっとする。
"黒木先輩のこと考えてる?"
百発百中。
なんで、わかるの…?
『もしかして、…姫乃っ?!』
とうとう、舞はあたしの顔みて目がまん丸くなる。
「…な、なに?」
あたしはおどおどでしかたない。
それに心臓の鼓動が速くなっていて、あたしの想いがとまらないくらいどきどきしている。
これって…一体何なの?
このどきどき感、初めて感じたからなんなのかあたしはさっぱり分からなくて。
でも舞は、あたしをみて…
『まさか…っ!まさかぁっっ?!あはははっ!』
二カッと笑ってる。
あたしが一昨日みたあの顔で見てありえないと思ったのに
今、こんなどきどき感でありえないだろう。
あたしが、あの鋭い目を怖いと思っていたのに…
今は頭の中から離れない。