俺は、”為”なんて思っていなかった。 あの時は、 ずっと…君との一途だった。 好きで、俺はいつでも傍に居た。 ただ…彼女を見つめるだけだった。 そんな俺に、助ける? こんな枯れているような俺を、水のように与えてくれるのか? この時俺は思った。 為になるなら、俺はその為を大切したいって。 …本当に感じた。 ごめんな。 冷たくしてごめんな。 そういうあの人に。