『怒るなよ…

そんなだと彼女なんてできない』


少し優しい笑顔の眼差しをしていってきた。


「…」


え…?


なんで変わったのと思いながらまた顔が睨むような顔に豹変する。


そしてあたしを冷たい眼差しで睨む。


あたしは雄大先輩に、言われてなんだか戸惑っていた。


まさか、”彼女ができない”


なんていわれるとは…。


思わなかった。



でも、不思議に。


どうしてあたしを冷たく睨むのだろう…。


聞きたいけど、先輩には…


失礼な発言になってしまいそうで怖い。



『これからはお前…危なさそうだし手伝ってやる。けど、お前の発言は無視だからな。後、このことは内緒だからな』


あたしをまた冷たい眼差しを睨む彼は、そんな言葉を残して屋上を出て行った。


あたしは、


それに何もできなかった。


”危ないときは手伝うということ”


あたしのことを助けてくれてるって事ではないと思う。

きっと、


あたしのことを手助けするってことだと思う。



あたしはこのときなにも知らなかった。


まさか、一目ぼれだとは…。