焦げ茶色でさらっと綺麗な髪、くりっとした大きな瞳、長い睫毛、潤いの唇。
初めて着る、かわいい制服を鏡見て整える。
「…そろそろ、学校だ!急がなきゃ!」
窓の部屋から
太陽の光があたしの部屋を明るくする。
アタシ、佐倉姫乃(ｻｸﾗﾋﾒﾉ)。
今日から高校一年生。
あたしは、お母さんとお父さんも居なくて、今はお姉ちゃんと二人で一軒やで住んでる。
お姉ちゃんは、あたしの同じ学校で2年生。
しかも、成績優秀で、字も綺麗だし…彼氏が居たりの完璧なお姉ちゃんがうらやましくて。
この学校へ入ってきた。
お姉ちゃんはあたしのことを”ひぃ”と呼ぶけれどあたしは気に入ってる。
出て行こうとしたときドアから音が聞こえた。
『ひぃ～!そろそろ行こうっ!』
「うん!」
ドアから姉ちゃんの声が聞こえてあたしはワクワクしながらも急いでドアを開ける。
