『お前が言った通り、変わったな。間違っていたんだ人を想うって気持ちがさ。いつも俺は人なんか泣いてたって無視してたけれど、お前のことは忘れられなかった―』



先輩はすっと立ち上がってあたしに言ってくれた。その言葉に"変わる"意味が分かった。




気持ちが新たに作った気持ちだったからこそ想っていたのかもしれない




よね…。




『ただ、気持ちを擦りつけただけだった。俺は好きな気持ちを無理やり遠ざけようとして、それがいいとおもっていたんだ。



けれど―



やっとお前の言葉に目覚めたんだよ。』



先輩は、やっぱり気持ちを抑えていたからあんなことになっていたんだね。