『有紀、お前何しにきた?』
そんな事も知るはずもなく、彼女の名前を言って先輩はギロッと睨んだ。
『何したって、馬鹿ね!あんた、今…一年がどうなってるかわかる?!』
彼女は、ニコニコ笑うではなく…真剣におでこに皺を寄せて言う。
けれど、”一年”というのに肩がビクッと反応をした。
あたしは目を熱くする。
けれど…
一年生のことの騒ぎのことはそんなのを知らなく。
『…あ?なんだ?』
先輩は、苛々ながらも…すらっと言葉を返す。
『あんたと、佐倉さん…って!今居るじゃんッ!』
彼女はあたしの名前を呼んで周りを見始めた。
そのとき、あたしと目が合ったのを見て大声で言った彼女。
それにたいしてあたしは、今。
どういうことかあたしは全く理解できない。
え…?
何が…一年がなに?!
『あ?それがなんだよ?』
先輩は訳分からない話にキレながら彼女に言う。
『雄大とこの佐倉のお姉さんのことで噂が来てるの!しかもその今そこに居る…っ?』
けれど彼女は雄大先輩のことは気にせず話す。
そのときあたしに彼女が人差し指にあたしを指す。