『雄大!一体…っ?!』
ドアを開けていたのは、見知らぬ女で。
しかも、輪郭がすごく綺麗で髪型も似合っている。
この…女誰?!
そんな疑問を思いながら、黙っていると先輩があたしのことを見て、
さっきの鋭い目つきが優しくニコッと笑った。
…え?
『いや、何にもないよね?佐倉さん』
「……っ」
彼の唐突の言葉にいまいち返事できない。
だって、
今目つきが変わってあたしに急に言われても…。
『雄大、お芝居はいいから!あたしよ!あたし!』
彼女は、先輩の所に来てちょっと怒ったか、余裕な顔をして人差し指を自分に向けて言った。
すると先輩はそれに気付き顔がすぐ変わる。
え…?!
アタシは何がなんだか分からず彼女と先輩を見てきょとんとして見ていた。