そう思った。 だから、先輩のことでも優しく助けたあげればいい。あたしはいつも先輩に助けてもらった。 食堂の時だって助けてくれた。 なのに、あたしはなにも助けてあげてない。なにも、やっていない。 だから、あたしは今先輩を助ける番なんだ。 『だけど…っ!』 「…」 『あんたはどんなことされてもいいの?』 美奈ちゃんは急に涙目になっていってきた。だけど静かに頷く。