『ごめんな、姫乃ちゃん』
すると、あたしにニコッと笑った顔であたしを見て言った。あたしは"え?"という顔で彼を見ると。
『ははっ。コイツ、勘違いしちゃってるんだよ』
彼は笑いながらいった。
え…?勘違い…?
『俺のお母さんのことで嫉妬してんだよ…。ごめん、笑うことじゃないよな』
ははっと苦笑いをしながらあたしに言う。あたしはその言葉になんだかテンションが下がった。
…そうなんだ。
やっぱり、見えちゃったから。しょうがないよね…。
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