その時― あたしのドアにもう一人現れた。そこにはため息をついている"彼"。 それは、お姉ちゃんの彼氏だった。あたしは、その姿を見て、びっくり目を開けた。 …彼氏さん?! 『…ったく、お前は…』 悔しい顔をしながらも、お姉ちゃんに向かってボソッと呟いた。 …え? だけど、彼氏さんが言っているのも意味が分からずあたしは頭に"?"がぐるぐる回る。