救いたいなら、救いたい。いつも、助けられているあたしは、そんな先輩を助けたい。
『…そんなの俺の為になるのか?』
「はい」
先輩は、すこし動揺いているような顔であたしを見て言う。あたしは先輩の言葉にはっきりと即答する。
だって、先輩は。
思いっきり言葉をいっていないようでなんだか、思いを踏みに潰している。
そんな先輩が、あたしは苦しいし、見てて嫌だ。
…だから、そんな先輩を変えるんだ。
それが、先輩のためでもあったから。あたしは自信満々に言えた。だが、先輩はあきらかに嫌な顔をしていた。
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