『お前が、どうであれ俺には関係ないことは話すな。だいたい、美紗季の何がわかる?』
思った瞬間あたしに冷たく鋭い目がこちらを向けた。あれは、あたしを抑えているのだろうか。
…どうして、必死に抑えようと思うの?
よーく見ると、目が迷っているような目がしている。なんだかそんな先輩が変に見えた。
「だ…っだって!先輩がどんなにしても…助けたいんですっ!」
あたしは拳をぎゅっと握って先輩に目で止めようとする。だが、先輩は、軽く見ている。
でも、本当にそう思った。
先輩は、美紗季という人にどんなに思っていてもその思いを救ってあげたい。