すると、ニコッと笑った。そして有紀先輩はあたしの隣に座って話し始めた。



『彼女は、雄大よりも3コ上だったんだよ。その子、一年生の春に急に引っ越したの』



三コ上?


…ってことは、大人なんだ。



『その時、すごく好きだったらしてでも、手を離しちゃったの』


…好きだったのに、離しちゃったなんて…。


先輩は、そんなことがあったんだ。あたし知らずに何も分からずに



"好き"なんていってしまったことが、なんだか後悔をしてしまう。



「…そうだったんですか」



あたしはそう、後悔しながらあたしは先輩に言う。すると美菜ちゃんは言った。