「あたし…、先輩に"二度と好きになるな"とか"二度と惹こうとなんてするな"なんていわれちゃった…」
『え…?』
美菜ちゃんにあたしは昨日あったことをまず話した。その事に、なんだがびっくりしている。
そして、美菜ちゃんはあたしを見てがっかりした顔をした。
…どうしたんだろう?
そう、言いたかったけど、その瞬間に、美菜ちゃんは下を向いてあたしに言った。
『実は、あたしもそんなこと最初は言わなかったんです。あたしが同じ中学校で先輩だったんですけど、そのときはすごく優しくしてくれました』
あたしが知らない過去、はそうだったんだ…。
やっぱり、あの時助けてくれたのは、嘘じゃないんだ。