そして知らない彼は俺が来たのを見てびっくりしているのか、声が震えていた。


『おまっ…お前…っ!』



やっぱり、俺を見て助けるなんて初めてみたんだろう。だが、そんなのどうでもいい。



「なにやってるんだよ。女に手だして何がいいんだよ?」


だが、女に手を出すことは、いけない。そんなのやっていると


自分が分からなくなる。



そんな風に俺は思ったからだ、だから俺はそんな知らない奴に言ったんだ。


…だから、俺はこんな奴、消えてほしい。


おびえている彼に俺は睨みつける。すると、その目をみて知らない彼は怯えて去っていった。



「お前、気をつけろよ」


消え去った後、俺は、彼女が泣いている姿を無表情で俺は言うと彼女の目の前を通った。