もしかしたら、コイツを、大声で泣かせる事だってできるはずだ。



なら、それをやって恥をかいてやらせようか。





それがいい。






『ゆぅ~。どうして?あたしとじゃ?嫌なのぉ~っ?』




そんな提案を考えて俺は彼女に目を向けると"いたい"という欲望という声がおれの耳に聞こえてきた。




イヤ、そんな。



なんていったら、逆にイヤだと思われてしまう。



そうだきっぱり言えばいい。



だが、彼女をよく見ると俺を見ていない。そう、余裕そうに俺に言っている。



そうに違いない。





「…、大嫌いだ」



俺は、彼女にいつもどおりの声と睨みで俺はきっぱり言う。