『あの…ゆう。あたし、嫌いなんていやなんだもんっ!!』 "ゆう"と呼ぶのはアイツを抱かせたとき俺に言う名前。そんなのも分かってながらも俺の頭は焦らせる。 俺は、そんな"ゆう"といわれたのは、 本当にあのときだけ。 だけど、俺は今はそんなのするか。イヤ、"したくない"というだろう。 「あっそ、嫌いは嫌い。それでいいだろ?」 俺はそんな言葉を済まそうと言うと帰ろうとした。だが俺は考えた。