小さい窓からじーっと見てると彼は目が怖くすごく睨んでいるようにみえてなんだかぞくっ寒気がする。
それにたいしてすごく軽そうな今にもいそうな女の子が居た。
"ギャル"みたいな口調で次々責めていく女の子だけど…。
なんで…
こんなすごく怖い目を気にしていないの?
『そんなこと言わないでよぉ~?』
『なら目の前に現れんな』
きつく睨んでいる男の彼の目を見ず淡々と話すあの女の子。
その展開を見ながらあたしたちにきょろきょろ見回す。
よーく見ると彼は、
やはりお姉ちゃんの言ってる通りすごく格好いいけれど冷たかった。
って…もしかして…?!
「これって…」
頭の中で当てはまる名前がすぐ浮かぶ。
『やっぱり、彼があの黒木雄大先輩だよっ!』
"やっとわかったね~"
言ったような爽やかな眼差しでニコッと笑う舞。
だが…まだ彼と女のお話は続いていた。
再度…ガラスから見た時、彼女はワンワンと泣いている女の姿が見れた。