不安のいっぱい募る空気であたしは舞のことをじーっと見る。



なんで、あんなに不安じゃないの?


あたしの場合…すぐこんな事があったらできないのに舞は教室に進むなんて…



勇気あるなぁ…。


舞って凄すぎでしょうがないよ…


そう心の中で関心したとき…舞はプイっとこちらに顔が向けた。



『何やってんの?……見逃すの?』


「え、別に…何も?」


焦りながらも、何も無いように答える。


『なら見ようよ?』


けれど…舞は強引に、袖をグイッと引っ張られ結局あの教室へつれてかれた。



いやなのにぃ…。



あたしは、無言でそのままあの教室へ立った。


窓が開いてるのかかすかに女と男の声に、あたし達は静かに聞いていた。



『ゆぅ~。どうして?あたしとじゃ?嫌なのぉ~っ?』


『…、大嫌いだ』


女の子は好きだった男の子に猛アタックしている途中だったらしい。


でも彼は変わらず冷たい口調…。


まさに”無愛想”といえるくらいの態度で女の子を冷たくするというところだろうか。