俺は、そう思いながら誰かが近づいてきた。きっと、乱れた制服をきた奴だろう。 『なんでぇ~、そんな冷たくするの?』 はぁ…。 あのさ…、これは勘弁して。 だって、俺のとこに来て目をウルウルしやがる。俺はこんな女に好きになった覚えないぞ。 っていうか、俺は"好き"とは言っていないが。嘘の言葉をささやいた。 "君を抱きたい" でも、本当は彼女にじゃなくて、過去の美紗季に伝えたかった言葉。