『さようなら~!』


あれから経って、放課後になった。



なんだか、全部話も聞いてないあたしはあっという間に放課後となっていた。



もちろん、考えていたのは"黒木先輩"。


いろいろ考えたけれどやっぱりあたしの頭では"どうなんだろう"と不安で仕方なかった。


あまりにも見るのが怖すぎて。



すると、声が唐突に入ってあたしは声の方へ振り返る。



『も~!何やってんの?』



そこには…、舞が呆れて見ていた。



「…あ、ご…ごめん」


待たせてると思ったあたしは謝ると"いいよ"と笑った。



『さっ、いこう~!』


強引に腕を取って部屋を出る。



「…う、うん…」


心が不安でいっぱいなあたしは舞の後ろをそーっとついていった。


――――…
―――…


『着いたよ!』


舞の声が聞こえるとあたしの心は不安が募るばかり。


あたしが顔をあげたら、誰一人いない。




「なんだ…。居ないジャン!良かったぁ…」



そんなあたしは誰一人いないと思ってため息ついていた時…


舞がなんかの合図を出した。



"ここ、聞こえやすいよ"

あたしは"ん?"と疑問に思いながら舞と同じとこに移動すると遠いところからかすかに聞こえた。


『ゆう!お願いっ!今日だけでいいからぁ~!』


『…、お前!消えろ。このブスっ!』


うわぁ…!

ひどい、人…。