でも信じられない…
黒木先輩と付き合うなんて。
◆
あたし達は入学式が終わって、新しい教室に入る。あたしは、舞と同じで3組。
なんだか…いいな!
ここで毎日過ごせるなんて夢見たい…!
そんな心で興奮していると、誰かがあたしの目の前に現れた。
『なーに、一人で興奮しちゃってんの?』
「…え?」
聞こえたところに目を向ける。
舞は、前の席の椅子を借りてドスッと音を立てながら座った。
けれど、あたしは舞の声にびっくりして変な声を出してしまった。
…けれど舞は、
そんなの無視お構いなく話しを続ける。
『ね?!あの格好いい先輩、見に行かない?』
興味がある舞に一瞬として先に浮かぶ名前。
大丈夫なのかなぁ…
不安が募りながらなかなか返事をだせないでいるあたし。
だが…
きっと、拒否されると無理やり行かれることになるんだろうと覚悟いうような気がして。
「わかった…行こう」
思わず口から承知の言葉が出てしまった。
『やったっ!今日の放課後ね!』
あたしは不安気に答えを出すと舞は、急に喜んでニコニコ笑いながら約束をして机に戻った。