きっと―。


きっと…俺は、その手を放したようで怖かったと思う。


だれか、そばに居てくれないと怖いと怯えていたのかもしれない。


俺は、そんな気持ちを捨てたかった。



だって、目の前の彼女を傷ついてしまうかもしれないから。



―俺は、怖い



なんて、もっと変なんていわれそう。だから、その言葉を言わなかった。



だけど、残す言葉は一つ――




"体のそこから、君を守ってやりたい"